金目鯛西京焼きについて

西京焼きとはどんな食材なのか

おせち料理やお祝いの席で根強い人気の料理と言えば、西京焼きです。

一般的に西京焼きとは「西京焼」とも表記し、銀ダラ・鯖 (さば)・鮭 (さけ)・鰤 (ぶり)などの魚を白味噌に漬け込んでから焼いた料理のことを指します。

おもに米麹をふんだんに使ってほんのりとした甘みのある「西京味噌」とも呼ばれる白味噌を使うのが西京焼きの大きな特徴です。

白味噌を基調とした漬け床にはお酒やみりんを入れて伸ばし、魚を漬け込む前には塩を軽くふって調味します。

魚を白味噌に漬け込んでいる間に、アミノ酸の成分がどんどん増えてきて、魚本来の旨味を引き出し、栄養価も高くなります。

魚を白味噌に漬け込むことで、アルギニン酸やロイシンなどの遊離アミノ酸の成分が抽出されるようになります。

これらの遊離アミノ酸は人工的に作られた成分ではなく、魚を白味噌に漬け込むことで自然に発生するので、体にも優しくて安全・安心です。

原材料の魚は脂が乗った旬の食材を厳選し、じっくりと時間と手間をかけて昔ながらの製法にこだわって作られています。

金目鯛西京焼きはギフト品にも最適

一口に西京焼きとは言っても多くの種類があり、中でもとくに人気なのが金目鯛西京焼きです。

それでは、金目鯛とはどのような食材なのか簡単にご紹介しましょう。全身の色が赤いことから金目鯛と呼ばれており、日本だけではなく世界各国の深海に生息する魚です。

キンメダイ科に属する魚は、金目鯛の他にもナンヨウキンメなど複数の種類がありますが、食感や風味は金目鯛の方が格上で、市場価格も高い傾向にあります。

本来、金目鯛の旬は冬ですが、年間を通して全体的に脂が乗っていることから、おもに煮魚として調理されることが多いです。

厳しい冬の寒さの中で旬を迎え、漁獲量が年々減少していることから希少価値が高まっています。

金目鯛西京焼きは、小骨が少なくて身が柔らかく、子どもや高齢の方にも安心して食べられます。お歳暮などのギフト品としても重宝されます。